pt-session-profiler

概要

ネットワークトラフィックをキャプチャし、PostgreSQLのセッションを検出してクエリおよびパフォーマンス情報を表示します。

tcpdumpを実行するため、 root 権限が必要です。

実行方法

pt-session-profiler [option...]

オプション

-h, --host=HOSTNAME
-p, --port=PORT
-i [INTERFACE]
-T, --threshold=MILLISECONDS
--help

-h, --host オプションは、解析するPostgreSQLセッションのPostgreSQLサーバのサーバ名またはIPアドレスを指定します。オプションが指定されない場合は、PGHOST環境変数に設定された値が使われます。PGHOST環境変数が設定されていない場合には、すべてのサーバ名またはIPアドレスのパケットを解析対象とします。

-p, --port オプションは、解析するPostgreSQLセッションのポート番号を指定します。オプションが指定されない場合は、PGPORT環境変数に設定された値が使われます。PGPORT環境変数が設定されていない場合には、デフォルトの値として 5432 が使われます。

-i オプションは、キャプチャするネットワークインターフェースを指定します。省略した場合にはすべてのネットワークインターフェース(any)が対象となります。

-T, --threshold オプションは、表示するクエリの実行時間の閾値を指定します。単位はミリ秒です。デフォルトは 1000 です。

出力項目

sess セッションを表す一意な文字列(セッションごとに異なる値。送信元のIPアドレスとポート番号、および宛先のIPアドレスとポート番号を、MD5でハッシュ化した文字列の先頭12文字を使用)
time クエリの実行時間
query 実行したクエリ文字列

実行例

すべてのネットワークインターフェースを通過するTCPパケットのうち、ポート 5432 宛のものを監視して、実行に500ミリ秒以上かかったクエリを表示します。CTRL-Cで終了します。

$ sudo pt-session-profiler -T 500
[2015-03-29 15:07:22] INFO: Threshold: 500 ms
[2015-03-29 15:07:22] INFO: tcpdump -l -i any -s 0 -X -p tcp port 5432
[2015-03-29 15:07:36] INFO: sess:e27f20dae08f, time:0:00:00.557728, query:UPDATE pgbench_tellers SET tbalance = tbalance + 2084 WHERE tid = 23;
[2015-03-29 15:07:36] INFO: sess:b3674d7bbea0, time:0:00:00.980950, query:INSERT INTO pgbench_history (tid, bid, aid, delta, mtime) VALUES (32, 5, 255511, 2695, CURRENT_TIMESTAMP);
[2015-03-29 15:07:45] INFO: sess:1c32286cab7a, time:0:00:01.115904, query:SELECT abalance FROM pgbench_accounts WHERE aid = 161999;
[2015-03-29 15:07:45] INFO: sess:33f8c268624c, time:0:00:00.526850, query:UPDATE pgbench_accounts SET abalance = abalance + 3877 WHERE aid = 326415;
[2015-03-29 15:07:46] INFO: sess:b370afd07dcf, time:0:00:00.719780, query:SELECT abalance FROM pgbench_accounts WHERE aid = 852680;
[2015-03-29 15:07:46] INFO: sess:0f04724051ad, time:0:00:00.543609, query:BEGIN;
^C[2015-03-29 15:07:51] INFO: Terminated.
$